くろしは10年以上前に友人から子猫の時分に譲り受けた猫で
キジトラだけど背中が黒いからクロマティと仮の名前がついていた。
実家に連れ帰ってきてからは家族にクロっちと呼ばれ溺愛され、
近所のおばちゃんにも誰彼となく懐いたり
時には野良猫とけんかして帰ってきたり、
家に居れば外に出せと鳴いてみたり、甘えてみたり。
母の腕枕で寝るのが日課だった。
5年位前から口内炎ができはじめ、
くろしは猫ごはんを美味しく食べれなくなってしまった。
口内炎にしみるのか、満足に空腹を満たせない猫になっていった。
何をあげれば嫌がらずに食べてくれるのかわからず、
勝手に食卓に上ってはおかずの残りを食い荒らし、
今までそんな事しなかったのに!と怒られ、でも空腹が満たされず、、、
元気な頃はかわいがられていたのに、怒られてばっかり。
定期的に病院で診てもらったが、簡単に治るものでも無いらしかった。
だんだん痩せて、口臭がきつくなり、鼻水が止まらなくなる。
主に世話をしていた母が病気がちになり、
私達夫婦が今年の4月中頃からくろしを預かる事になった。
先住猫をもかしと呼んでいたので、我が家ではクロっちをくろしと呼んだ。
妊婦の私にとって、病気の猫を引き取るのは結構な葛藤だった。
しかし夫がマメに世話をしてくれて、こちらでも信頼できる獣医さんも見つかり、
後は体力を付けるだけ!という所まできた様な気がしたけど、
住み慣れた家から離れたストレスと、猛暑の中、
ただでさえ痩せてたくろしが余計に痩せていった。
昨日は法事でさあ出かけようかという時、
くろしの様子がいつにも増しておかしいのに気付いた。
便があちこちにだだ漏れで、目やにもひどく、衰弱しきった状態で
「にゃあ?」「にゃあ?」と鳴いていた。
今までこんなにひどい状態になったことはなかった。
薄々感づいてはいたけど、やっぱりツライなあ。
昔はあんなに男前やったのに、ほんまに台無しやな。
近くの病院に連れていき、応急処置をしてもらったけど、
結局昨日の夜、息を引き取った。
口内炎の呪縛から解き放たれて、深呼吸したんじゃなかろうか。
月並みやけど、天国で、好きなだけ美味しい物食べて欲しいなあ。
今までで一番つらい別れ方やった気がして、長々と書いてみた。
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